インコのヒナを迎える前に、世話の仕方の基本的な知識をとりいれておきましょう。
下記では、気温や、湿度、ヒナの差し餌など、ヒナを育てるのに重要な情報をまとめてみました。
愛情と責任を持って、ヒナを育て上げてくださいね。
つねに保温を心がける
ヒナと呼ぶのは生後2~3週くらいまでの赤ちゃん。ヒナから育てるには、世話がかかりますが、それだけに愛情も深まります。
世話については基本的なことを頭に入れておけば大丈夫でしょう。
まず、ヒナはまだ体も小さく、羽も完全ではありません。
抵抗力も小さく、寒さに弱いので、保温してあげることが何より重要です。
ヒナの時期は、ケージではなく、プラスチックのケースに。
昆虫や魚などを入れるケースを利用するので十分です。
夏場の暑い時期以外は、保温を心がけ、つねに26~32度に保つようにしましょう。
保温にはヒーターやカイロなどを使うとよいでしょう。
専用のヒーターやサーモスタットも市販されています。ヒナが直接触れないところにつけましょう。
保湿や明るさにも気配りを
保湿も大切で、湿度50%くらいになるようにできればベストです。
容器に水を入れ、ケースの近くに置くことで乾燥を防ぎます。
また、薄暗いところを好むので、ケースにタオルなどをかぶせましょう。
このとき、真っ暗にならないように、タオルは白いものを選びます。
あわせて、ヒーターで蒸れすぎないように注意しましょう。
ケースの底には毛布代わりのペーパータオルを敷き、毎日とり替えて衛生的にしておきます。
ケースから出さない
かわいいヒナを手にのせたり、触ったりしたくなりますが、しばらくの間は我慢。
体が冷えてしまったり、ストレスを感じて弱ったりしてしまいます。
ヒナは食事の時間以外は眠っています。エサをあげるとき以外はケースから出さないようにしましょう。
差し餌でエサを食べる
ヒナのうちは、「差し餌」と言って、スプーンなどを使ってエサを食べさせてあげます。
以前は「アワ玉」と呼ばれる、アワに卵黄をまぶしたものをエサとして使っていましたが、現在では、市販のパウダーフードが一般的。
お湯で溶いて使います。一日5~6回、その都度、作ってあげましょう。
あげ方は簡単。スプーンですくってヒナの口元に近づけると、ヒナは自分から食べてくれます。
一度にたくさん口に入れないよう、少しずつスプーンですくうのがポイントです。
生後30日くらいになったら、差し餌の回数を少しずつ減らしていき、自分で食べられるようしていきます。
個体差はありますが、生後5~9週を目安に移行し終えるとよいでしょう。
ヒナの健康管理
ヒナの成長は目を見張るほど。どんどん大きくなる姿を目にすると、さらに愛しさが深まります。
できれば毎日体重を測って記録するとよいでしょう。
測定にはキッチンスケールが重宝します。
また、ケースに敷いたキッチンペーパーもチェック。
フンの状態を確認できます。
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