インコに長生きしてもらうためにも、栄養バランスのとれた食生活が重要となります。
インコにとって必要なエネルギー量と栄養素とは?
また、インコに食べさせてはいけない食べ物や、注意したい食べ物など、下記にまとめてみました!
1日約15~20キロカロリー必要
インコに必要なエネルギー量は、体重40グラムの成鳥のインコで1日約15キロカロリー。
体重が50グラムだと約17キロカロリー、60グラムだと約20キロカロリー必要です。
また、ヒナは成長スピードが速いので、より多くのエサを食べさせてあげる必要があり、成鳥の約2倍のカロリーが必要です。
タンパク質や脂質、炭水化物などバランスよく
インコに必要な栄養素は成鳥期では、タンパク質が10~12%、脂質が4~7%、残りが炭水化物や繊維質、灰分、水分となります。
ただし、数字はあくまで目安で、インコの種類によって必要な栄養素の配分も多少異なります。
ビタミンやミネラルも積極的に
ほかに、ビタミンやミネラルも必要です。
ビタミンでいえば、抵抗力を高めるビタミンA、神経の働きをよくするビタミンB1、細胞を活性化させるビタミンB2、活力を維持させるビタミンE、血液を形成する葉酸、そして、パントテン酸、ナイアシン、ビタミンB6、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンD3など。
また、ビタミンCも必要ですが、インコの場合は体内で合成できるため、不足する心配はないようです。
必要なミネラルは、骨や卵殻を作るカルシウム、炭水化物や脂質の代謝を助けるリンやマグネシウム、心臓機能を正常に保つナトリウム、体内のペーハーを調節するカリウム、甲状腺機能をコントロールするマンガンなど。
ほかに、ヨウ素や鉄、銅、亜鉛、セレンなども必要になります。
インコが食べてはいけないもの
インコによっては、飼い主さんが食べているものをほしがることもあります。
「かわいいから」「少しだけなら」と、人間の食べているものをインコにも食べさせるのはとても危険。
たとえば、パンやご飯をあげると、「そ嚢」と呼ばれるエサを一時的にためておく器官が炎症を起こすこともあります(そ嚢炎)。
そ嚢炎になると、インコはとても苦しがり、頻繁に吐くようになり、危険です。
当然のことながら、お菓子やデザート、チーズといった、味のついた食べ物は厳禁です。
また、野菜や果物でも、食べさせてはいけないものがあります。
ネギや玉ネギ、ニラなどのネギ類、アボカド、リンゴの種、イチゴの種、パイナップル、パパイヤなどはあげてはいけません。
生の豆類も避けましょう。
おやつもインコの楽しみ
たまにはおやつもOKです。手からあげれば、飼い主さんとの絶好のスキンシップにもなります。
インコのおやつとして代表的なのが落花生。殻ごとあげましょう。
ほかに、煎り大豆もおすすめです。
ヒマワリの種やサフラワーもインコの好物ですが、高カロリーなので、あげすぎに注意します。
果物もインコは大好きですが、糖分が多いので、たまに少量あげる程度にしておきましょう。
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