
人によく慣れ、魅力いっぱいの小鳥、セキセイインコ。
そんなセキセイインコは、生まれてからどのように成長していくのでしょうか?
ここでは、セキセイインコの成長段階や、ヒナを親鳥から離す際の注意点などを、紹介していきたいと思います。
生後1週で目が開く
卵からふ化した直後は、赤裸で目も開いていない状態です。
生後1週間くらいで目が開き、綿毛(うぶ毛)が生え始めます。
鳴き声が大きくなってくるのもこの頃です。
生後2週で体中にうぶ毛がそろい、目が完全に開きます。
眠るのが仕事なので、食事のとき以外はほとんど眠っています。
生後3週くらいに飼い主さんが差し餌を
生後3週には羽の色がはっきりしてきて、ヒナらしくなります。
食べ盛りの時期で、エサを求めて大きな声を出す姿もよく見られるでしょう。
その頃、人を認識して怖がるようになります。
ちょっとかわいそうですが、手のりに育てたいなら、このくらいの時期に親から離して、飼い主さんが差し餌を始めましょう。
ヒナをとり出すときの注意
ヒナを親鳥から離すときは、全員とり出すことがポイント。
残しておいても、親鳥が差し餌をしないこともあります。
ヒナだけではなく、巣箱ごとケージからとり出します。
からの巣箱を置いておくと、産卵を始めてしまうこともあるからです。
とり出すときの注意点は、ヒナがお腹いっぱいのとき。
夜、親鳥が差し餌をしたあとがよいでしょう。
次の日の朝、ヒナはお腹がすいているので、飼い主さんからの差し餌を食べてくれる可能性が高くなります。
とり出したヒナは、保温することが何より大事。
「ふご」と言って、ヒナを入れる、わら製のかごが用意できれば、ヒナを全員そこに入れるといいでしょう。
親鳥もやさしくケア
ヒナと引き離された親鳥のケアも重要です。
親鳥はしばらく混乱していますが、時間がたつにつれて落ち着いてきます。
やさしく接してあげましょう。
いつもより時間をかけて遊んであげたり、たくさん声をかけたりと、気を配ります。
巣立ちは生後1カ月から1カ月半
生後1カ月になると、羽がそろって尾羽もしっかりしてきます。
元気よく動くようになるでしょう。
そして、生後1カ月半くらいで、見た目は成鳥と変わらなくなります。
この頃、「巣立ち」と言って、巣箱から出てきます。
しばらくすると、自分でエサを食べ始めるようになるでしょう。
食べやすい位置にエサ入れをとりつけたり、床にもエサをまいたりして、自分で食べる手助けをしてあげましょう。
インコの一生は6つの時期に分けられる
諸説ありますが、インコはヒナの時期、幼鳥の時期、若鳥の時期、成鳥の時期、安定鳥の時期、そして、高齢鳥の時期と、おもに6つの時期に分けられます。
1.まず、ヒナの時期は生まれてから、自分でエサを食べるようになるまで。
人間でいえば、赤ちゃんの時代です。
2.赤ちゃんの時代が終わり、ヒナが換羽するまでが幼鳥時代で、人間だと幼児の時期。
3.その後、若鳥と呼ばれる時期に移ります。
4.繁殖適応期までが成長の時期で、思春期にあたります。
5.繁殖期は性が成熟してから4~6年間で、安定鳥の時期。
6.さらには高齢鳥と呼ばれる時期になり、精神的に安定した生活を送るようになります。
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