インコを飼ううえで、病気やケガの心配はつきものです。
いざという時は、慌てず対処したいものですね。
ここではインコに多いケガと、飼い主ができる応急処置の仕方を紹介しますので、参考にしてください。
毎日の観察で小さなけがも見逃さない
インコは割合丈夫な生き物ですが、けがの心配がないわけではありません。
発見が遅くなると命にかかわることもあるので、注意が必要です。
大きなけがであればすぐに見つけられるものですが、小さなけがを見つけるのは難しいもの。
毎日、愛情を持って観察することで、早期発見につながります。
骨折や脱臼、やけどに注意
放鳥しているとき、人が間違って踏んでしまったり、ドアにはさんだりして骨折や脱臼をすることがあります。
また、ガラスや鏡にぶつかって骨折してしまうことも。
足を骨折したインコは、片足だけで止まり、もう一方の足をぶらぶらさせているので、すぐにわかります。
両足を骨折したときは、止まり木に止まらず、ケージで横になっているでしょう。
下羽を骨折した場合は、羽がだらりと下がったままになっています。
こんなときは、すぐに動物病院へ向かいましょう。
副木やテーピングなどで応急処置をする方法もありますが、逆効果のこともあるので、そのままで。
やけども放鳥の間に起こりやすい事故。ストーブなど暖房器具の上にのってしまったり、まだ熱いアイロンに触れてしまうことも。
また、火にかけている鍋やフライパンの中に落ちたりすることもあり得ます。
放鳥の間は料理をしない、アイロンをしまう、ストーブをガードするなど、飼い主さんが気を配れば防げることです。
やけどをしたら、まずは冷やすこと。
タオルをぬらして冷やすか、足なら流水にさらすなどしてから、動物病院へ連れていきましょう。
出血や傷の処置方法
骨折ややけどといった重傷ではなくても、体をぶつけたり、小鳥同士のけんかなどで傷ができることもあります。
発見したら、慌てず手当をしましょう。
血が赤くにじんでいたら、清潔なガーゼをあてて止血します。
そのあと、綿棒などを使って患部を消毒します。
足のつめが折れてしまっていたら、同様にガーゼで止血。
血管まで届かないように注意しながらつめを切り、消毒液を塗っておきます。
クチバシが折れたら、折れた部分をハサミなどで切り落とし、同様に消毒液を塗っておきましょう。
「筆毛」と言って、羽が生え換わる時期に書道の筆のような羽が見られます。筆毛が折れると、かなり大量に出血します。
ふき出す血に驚くこともありますが、落ち着いて折れた筆毛をまっすぐ抜きとりましょう。
出血はほとんどなくなり、ほかの処置の必要もありません。
病院に行くときはキャリーに入れて
インコを病院に連れていくときに使う、専用のキャリーが市販されています。
キャリーの底には紙などの保温材を敷き、エサと水をコットンなどにしめらせたものも入れておくと安心です。
バッグや袋にキャリーを入れてタオルや毛布などの布をかぶせ、使い捨てカイロや湯たんぽなどで保温し、病院に向かいましょう。
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