インコの問題行動は、飼い主が迷惑するだけでなく、インコにとっても望ましい事ではありません。
問題行動は、何かしらの理由があってのことですので、まずは原因を探ってみることが大切です。
ここでは、インコの問題行動でよくあげられる、『鳴きぐせ』『かみぐせ』の対処法を紹介しています。
問題行動の原因はさまざま
インコが問題行動を起こす原因はおもに3種類あります。
まず、健康的な理由。寄生虫がいたり、痛みがあったりと、具合が悪いときです。
次は、環境が快適ではないことが原因の場合。人の出入りが激しい、ほかの動物が近くにいるなど、落ち着いて過ごせる環境ではないことが原因です。
そして、飼い主さんの問題があります。甘やかしすぎて、わがままなインコにしてしまった場合や、逆に、愛情を持って接していなかったりと、精神的なストレスをインコに与えてしまう場合です。
鳴きぐせ
中型インコや大型インコで多いのが大きな声で鳴くこと。
「呼び鳴き」といって、飼い主さんの姿が見えないと、大きな声で鳴いて呼びます。
呼び鳴きを完全になくすことは難しいのですが、ある程度しつけることは可能です。
生後4カ月くらいから、鳴いても行かないようにしてみましょう。
「鳴いたら飼い主さんが来てくれる」と覚えてしまうと、ずっとそうする習慣になってしまいます。
鳴いている間は近くに行かず、静かになったら、インコのそばに行きましょう。
そのうち、「静かにしていたら飼い主さんが来てくれる」と覚えてくれます。
かみぐせ
インコがかむのは習性なのである程度はしかたがないのですが、それでも、インコにかまれると痛いもの。
インコの種類にもよりますが、温和な性格のインコが人をかむときには、何らかの理由があるはずです。
どういう状況のときにかんでくるかを観察しましょう。
インコにかまれたとき、人が驚いて大声を出したりすると、それをおもしろがって「楽しい」とインコがとらえてしまうこともあります。
インコにかまれても静かに無視するのが一番。
人に無視されたり、反応がなかったりすると、インコはおもしろくないものです。
「かんでも楽しくない」とインコは覚えるので、そのうちかまなくなるでしょう。
かむのをやめたら、ほめてあげましょう。
それでも、かまれて痛いのを我慢するのはたいへんでしょう。
インコの顔に「フッ」と息を吹きかけてみましょう。たいてい、かむのをやめてくれます。
インコとの絆が強ければ、10秒くらい黙ってインコをにらむことを試してみてもいいでしょう。
インコがかむのをやめたら、微笑みながら、インコをほめてあげましょう。
また、インコがかみそうになったらおもちゃをあげたり、手をひらひらさせて気をそらしてみるのも有効です。
その他の問題行動
自分の羽をむしったり抜いたり、ちぎったりしてしまう「毛引き症」や、さらに、自分の皮膚をかんでしまう「自咬症」も、ストレスなどによる問題行動です。
ほかに、過剰な発情も問題行動と考えられています。
問題行動を起こしたからと、体罰を与えることは厳禁です。
飼い主さんとの信頼関係が崩れ、近づいてもくれないといった状態になってしまいます。
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