インコが発情するのは自然な事。
しかし、繁殖を目的としない場合や、発情がずっと続く場合は対策が必要です。
特にメスは産卵によるリスクが非常に高く、命を落とす事もあるので、深刻な問題となってきます。
下記では、インコの止まらない発情によるリスクと、その原因、対策法を紹介します。
発情が止まらないとインコは負担
発情は子孫を残すために必要なものではありますが、発情が止まらないのは問題で、インコにとって大きな負担となります。
発情が続くと病気にかかりやすくなったり、命を落とすことにもなりかねません。
飼い主としてできることを知り、うまくコントロールしてあげたいものです。
光周期が長い
発情させる要因として考えられるのは、まず、昼時間が長いこと。
つまり、光周期が長いことで、結果、インコの活動時間が長くなり、脳の中の特定の物質の分泌が増え、発情を促すことにつながります。
特にセキセイインコやオカメインコなどは、光周期の影響を受けやすいタイプです。
解決策としては、飼い主さんが起きていても、ケージを暗くしてあげるなどで、インコを早く眠らせることです。
温度が高い
温度も発情の要因として考えられます。
もともと鳥は寒い時期、体温を維持するのにエネルギーを使うので、繁殖はあまりしません。
しかし、ペットとして飼われいているインコは、冬場も暖房によって暖かい環境にいるので、発情が止まらないのです。
「冬は寒く、夏は暑い」と、インコに四季を意識してもらうのが一番で、冬場は部屋の温度を低めに設定するようにしましょう。
パートナーへの愛情
飼い主さんをパートナーとして認め、愛情を感じていると、飼い主さんに対して発情をする場合もあります。
インコと飼い主さんが密接に結びついているほど、発情しやすくなるといわれています。インコが寂しがらない程度に、接触を減らしましょう。
巣箱がケージに入っている
普通、繁殖期以外は巣箱はゲージから外しますが、巣箱がそのままになっていると、発情を誘発することもあります。
また、巣箱以外にも、エサ入れやおもちゃ、隙間などを巣に見立ててしまうことも。
安心できる環境にいる
ペットとして飼われいてるインコは、心地よい環境の中、エサや水がなくなる心配がなく、また、外敵を恐れる心配もありません。
そういった安心できる環境にいることで、発情しやすくなるようです。
発情が続くことが病気の原因に
発情が続くと、体の負担が増し、体力を消耗します。
たとえばメスでは、産卵が止まらなくなり、いつまでも卵を産み続けます。
その結果、卵塞になってしまうことも。
また、卵の殻を作るためにカルシウムがたくさん必要となりますが、体内のカルシウムが不足してしまい、さまざまな病気に発展することも考えられます。
ほかに、ヘルニアになったり、肝臓機能が低下したりといった心配も。
オスにとっても発情しすぎるのはよくないことで、セキセイインコでは精巣がガンになるリスクが高まります。
発情を抑制する
発情をコントロールするには、前述の方法のほか、カップルのインコの場合なら、一時的にケージを別々にするのも一案です。
どうしても発情が止まらない場合は、動物病院を受診しましょう。
発情のもとになるエストロゲンを抑える薬を処方してもらえることも。
ただし、薬によって体重が増加したり、肝臓に負担がかかったりとリスクも大きいので、最終的な手段と判断された場合に限ります。
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