大事にするあまり、愛鳥であるインコに、好きなだけ食べたいものを与えていませんか?
甘やかしてばかりいると大変な事になる恐れが!?
その恐れとは・・『肥満』!
コロコロしてて可愛い~なんて、のんきなことを言っていてはいけませんよ!
インコの肥満による病気で、大切なインコを失うこともあるのです!
ここでは、インコの肥満について、解説していきたいと思います。
定期的に体重測定を
インコはころんと丸く、太っているほうがかわいいという人もいるようですが、肥満はいろいろな病気のもとになります。
「気づいたら太り過ぎになっていた……」とならないためにも、定期的にインコの体重を測定したいもの。
キッチンスケールなどを使うと簡単です。
飼い主さんに馴れている子なら、スケールの上に置くだけで、おとなしく体重を量らせてくれるでしょう。
一方、人に馴れていない子だと、スケールの上でおとなしくしていてくれず、簡単ではありません。
インコを上から手で覆うようにするとよいでしょう。
また、小さな箱や袋などにインコを入れて量るのもアイデアです。
「肥満」と診断される目安
個体差があるので、一度動物病院で、自分の飼っているインコの適正体重はどれくらいか、何グラム以上になると太りすぎかを教えてもらうとよいでしょう。
目安としては、セキセイインコは45グラム以上、コザクラインコは60グラム以上、ボタンインコは55グラム以上、オカメインコは100グラム以上になると、肥満のようです。
肥満は病気につながる
人間と同様、インコにとっても太りすぎは体によくありません。
まず、肥満になると、内臓脂肪が増えます。特に脂肪がつきやすいのが肝臓で、いわゆる脂肪肝になることも。
脂肪肝になると、肝臓の機能が落ち、血中のコレストロールや脂肪の量が増え、高脂血症になります。
ひどいときには動脈硬化を起こして、命が危険にさらされることにもなり得ます。
体が重いと、飛ぶのもひと苦労。無理に飛ぶことで、心臓に負担がかかります。
また、飛ばなくても、体が重いだけで心臓に大きな負担がかかっているはずです。
肥満は足にも影響を与えます。
体重を支えきれずに、足にどっしりした重みがかかるので、傷ができたり、その傷が引き金となって、感染症にかかりやすくなります。
つまり、肥満はインコにとって大敵といえるでしょう。
食生活に注意する
肥満を解消するためには、まず食生活を見直すこと。
エサの量を確認したり、高脂肪のエサになっていないか、高カロリーのおやつを与えすぎていないかなどチェックしてみましょう。
ケースとして多いのが、カナリーシードのとりすぎ。
インコのポピュラーなシード飼料はヒエとアワ、キビ、カナリーシードの4種類がミックスされたもの。
この中で、カナリーシードだけを選んでたくさん食べ、高カロリーになってしまうのが原因です。
対処法としては、シード飼料をアミでこし、カナリーシードだけをとり除いてしまうこと。
気になるときは試してみてください。
動物病院でダイエット相談
できれば獣医師の指示のもとでダイエットするのが安心です。
低カロリーの食事について指導してくれるなど、ダイエットについてアドバイスしてくれます。
深刻なときには、食欲をおさえる薬が処方されることもあります。
人間の場合と同様、無理な減量はインコの心身に大きなダメージを与えます。
ダイエット中、インコがいつもと様子が違うなど、何か異変があれば、すぐに受診しましょう。
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