愛鳥の変化にいち早く気づいてあげれるのは、他ならぬ飼い主さんです。
その為には、毎日インコと接する中でのチェックは欠かせないものとなります。
なかには、一刻も早く病院での治療が必要となる病気の場合もありますので、飼い主として、最低限の知識は持ち合わせておきたいものです。
ここでは、インコの体調を知る4つのチェックポイントを紹介しますので、参考にして下さい。
インコの健康管理は飼い主の責任
家族の一員としてかわいがっているインコ。いつまでも長生きしてほしいものです。人間と同様、インコの場合も病気の早期発見が大切です。
ところが、インコが自分で具合が悪いとアピールすることはなく、体調の悪さを隠そうとします。
野生では鳥が弱みを見せると敵に教われることもあり、その習性からそうするようです。
逆に言えば、飼い主さんが愛鳥の不調に気づいてあげることが大切ということ。ペットの健康管理は飼い主の責任でもあります。
毎日、インコの様子を観察しよう
いつもとインコの様子が違うときは注意が必要。チェックポイントはおもに動作、食欲、体の様子、フンの4つです。
ます動作については、元気に過ごしているか、鳴き方におかしいところはないか、眠る姿勢に変わった様子はないか、眠っている時間が長すぎることはないかなどをチェック。
羽をふくらませていないか、生あくびを頻繁にするようなことはないかも観察しましょう。
体の様子は、羽がバサバサになっていたり抜けたりしていないか、肛門のまわりの羽が汚れていないか、目や鼻孔のまわりはきれいかなどを見ます。
体重の増えすぎ、減りすぎにも注意が必要です。
食欲については、食べるエサの量、飲む水の量をチェック。
多すぎたり、少なすぎたりしていないか、エサを吐いたりしていないかを観察しましょう。そして、フンの状態が正常かどうかもチェック。
フンをチェックする
ケージを掃除するとき、フンの状態を観察しましょう。
エサや水はきちんと摂っているか、内臓の状態はどうかなどがよくわかります。
個体差もありますが、正常なインコのフンは、緑色にところどころ白が入ったような色。
白いのが尿で、全体に絵の具くらいの軟らかさです。
全体がドロドロで軟らかいと、下痢のサイン。特に、鮮やかな緑色の下痢便は、エサを食べていない証拠です。
一方、正常なフンのまわりが水っぽくなっていたら、水の飲みすぎで、「多尿便」と呼ばれます。水の量を控えめにしましょう。
水ばかり排泄するようなら、強いストレスがたまっているか、腎臓障害の疑いもあります。
異状があれば、病院へ
気になる点があれば、動物病院で受診すると安心です。「もう少し様子を見よう」と素人判断でほおっておくと、症状が悪化してしまう恐れも。
早期治療が大切なのです。
簡単でよいので、毎日、インコの健康状態を記録するとベストです。
「今日、こんなことをしゃべって」「こんなおもちゃで喜んだ」など、飼育日記を兼ねて記録しても。
記録は、病院で獣医さんに説明するときの手助けにもなるでしょう。
犬や猫を扱う病院は多いのですが、鳥を扱っている病院となると、事前にリサーチが必要でしょう。
いざというときのために探しておきましょう。
また、特に異状がなくても、年に1回程度、病院で健康診断をしてもらうとより安心です。
⇒インコの臭い対策!臭いの原因と消し方
⇒インコ用品説明と紹介