
ペットを飼っていれば、飼い主がいろいろとお世話をすることになりますよね。
エサを与えたり、身の回りのそうじや、排泄物の処理など・・
もちろん体のケアも、飼い主さんが責任もって行います。
ここでは、インコのケア、「ツメ切り」について解説しています。
爪切りをする際の注意点や、保定(鳥を持って固定する事)のコツを、覚えておきましょう。
ツメが伸びすぎていると危険
インコのツメは木などでこすれ、自然と削れていくものですが、伸びすぎてしまうこともよくあります。
ツメが伸びていると、飼い主さんの肩などに止まったとき痛いですし、何よりインコ自身、ケージの金網やおもちゃに引っかかったりして危険です。
また、ツメが折れたり、ひどいときには指を骨折してしまうことも!
少しずつ、まめに切る
ツメが伸びていたら、切ってあげましょう。
正しい方法でインコを手に持ち、もう一方の手でツメを切ります。
慣れないうちは、2人で行うといいでしょう。
ひとりはインコを持ち、もうひとりがツメを切ります。
人間用のツメ切りでインコのツメを切るのは難しいので、小動物用のものを使うと安心です。
深ヅメしないようにきちんと確認しながら、血管が伸びていない部分を切りましょう。
ツメに対して直角に切ることもポイント。一度に短くしないで、1回に少しずつ、まめに切ってあげるとよいでしょう。
とはいっても、慣れないうちは難しいものです。
最初はとがったところを少しだけ切り、それがスムーズにできるようになったら、次は少し深めにと段階をへて行うのも一案です。
最初の頃は動物病院やペットショップなどで切ってもらい、そばで見させてもらい、ツメを切るコツを学ぶといいでしょう。
出血したら、止血剤をつけるか、蚊取り線香やマッチの火で止血できます。
瞬間的にツメに押し付けて使いましょう。
ツメを切ったあとは見守る
ツメ切りのあと、おやつなどのごほうびをあげるのもいいでしょう。
念のため、ツメを切ってしばらくの間はインコの様子がおかしくないか見守ってあげるとベターです。
保定をマスターする
「保定」とは、手で鳥の体を持つこと。
インコにとっては体をつかまれて気分のよいものではないのですが、ツメを切るときには、インコを手で持って固定することが必要です。
また、具合が悪いときにインコの体をチェックしたり、病気などで薬をあげなければいけないときにも、保定が正しくできると安心です。
保定の方法は、まず、ケージの中に手を入れ、素早くインコを抑えます。
このとき、インコが怖がる前に押さえるのがポイント。
ケージの金網に止まっていたら、指を網から1本ずつ外しましょう。
次に、人差し指と中指でインコの首を挟みます。
インコの首を指でひねらないように気をつけましょう。
あとは、残りの3本の指で体を包み、インコを固定します。卵を握るような感じで、インコの体全体をやさしく包み込みましょう。
持ち方が悪いと、インコにストレスを与えてしまいます。
注意したいのは、インコの胸部を強く押しすぎないようにすること。
胸部には呼吸器官があるので、呼吸ができなくなったり、ひどいときには傷つけてしまい、たいへんです。
インコに薬を飲ませるときは、親指と中指で首を挟んで、人差し指で頭が動かないように押さえると、クチバシを開きやすくなります。
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