美しい見た目と、可愛らしい仕草で、ペットとして人気の高いインコ。
そのインコの能力や、鳥類特有の器官について、ここでは語っています。
インコ好きならば、隅々まで知り尽くしてみませんか?
気嚢(きのう)がある
鳥類の呼吸器官には、肺のほかに「気嚢」と呼ばれる鳥特有のものがあります。
気嚢は袋状になっていて、空気をためたり送ったりする働きをします。
鳥が空気を吸い込むと体の後部にある気嚢にとり込まれ、そこから肺に送られ、今度は、体の前部にある気嚢に入り、体の外に排出されるというしくみになっています。
つまり、呼吸をするとき、吸気と排気が違う道を通るので、鳥は常に新鮮な空気を体内に取り入れることができます。
実際、酸素が薄い高地でも鳥が暮らせるのは、この鳥類特有の呼吸器官によるものです。
砂嚢(さのう)、そ嚢(そのう)
砂嚢(砂肝)やそ嚢も、鳥類特有の消化器官。
砂嚢は食べたものをすりつぶし、消化しやすくする役割をしています。
また、そ嚢は食堂の途中が袋状になったもので、エサをため込むためのもの。
野生の状態では、見つけたエサを一旦そ嚢にため込み、敵のいない安心できる場所に移動してから、あらためて消化するといったことをしているのです。
人間の食べ物を与え続けた鳥とそうでない鳥とをくらべてみると、前者の寿命が短いことがはっきりとわかっています。
消化器系のしくみや働きが違うのですから、当然のこと。
人間の食べ物を鳥にあげるのはやめましょう。
腸が短い
また、腸がかなり短いのも鳥類の特徴。
食べ物を早く消化してフンとして出し、体をできるだけ軽くしようとしているのです。
腸が短い
軽くて丈夫な骨も、鳥が自由に空を飛び回るために進化されたもの。
骨の中はスカスカでですが、たくさんの細い支柱がありるため、頑丈な骨になっているのです。
また、スカスカだからこそ、体を軽くすることができます。
視覚や聴覚が鋭い
目や耳がいいのも鳥類の特徴です。
特に音については、人間よりも細かく聞き分けることができるほど。
目についても、空を飛んでいる間に入ってくるまわりの情報を瞬時にとり込み、飛ぶ方向や姿勢を変えているのですから、よくないわけはありません。
脳の能力
鳥の脳は数グラムととても少なく、しわもないので、高度なことはできないと思われがちですが、そんなことはありません。
目で見たものや耳で聞いたものを記憶したり、何かを見分けるといった能力も持っています。
体温は高め
体温は多くの場合、41~43.5度と人間よりも高め。
その高い体温を保つために、エサをたくさん食べ、一日でも食事が欠かせません。
高い体温だからこそ、高い運動性を保つことができます。
翼や羽がある
そして、人間との一番大きな違いは、翼や羽があること。
前足の代わりに翼があり、空を自由に飛べます。
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